若い生徒さんでこの曲が大好き(特にサルサバージョン)という方がいて、私も好きなんですが・・
みなさん、とりわけ年配の方でしたらこのメロディーは一度は耳にしたことがあるはず。
コマーシャルでガンガン掛かってた曲ですから。
まずは原曲です。 レコードではなくてライブでの様子。
これ、とことん歌詞を変えてます。 メロディーはそのままですが。
原曲の歌詞はかなり深いのですが、CMに合う「明快でさわやかな歌詞」に全面的にチェンジ!
皮肉ではなくてとても良い感じの仕上がり。
・・でもね、全面的に変える必要があったという事実、それは同時に原曲の歌詞が深く・CM向きではない意味深なものであったということを浮かび上がらせているんですよ。
5年後でも路線変更無し。 ちなみにCMで歌っているのはロバータ・フラック本人ではなくて
上の72年度版はマデリーン・ベル(Madeline Bell)というこちらも黒人の歌い手さん。
この77年度版の歌手はちょっとわかんないです。
共に印象的なナレーションは黒沢良。
いろんな方がこの曲をカバーした訳ですが、これがサルサバージョンでとても良く出来たカバー。
これ、いいですね!! 日本人の琴線に触れるKILLING ME SOFTLY はまさにこういう感じかと。
で、真打登場。 そうそう、こういうノリいいよね。
アレンジも卓越してるし、繰り返し聞いてしまうよねー。
さて、この KILLING ME SOFTLY
正確には “KILLING ME SOFTLY WITH HIS SONG” という曲ですが、
そのまんま訳すと
『私をやさしく(ソフトリーに)殺して。(彼の)その歌で』
みたいな感じでしょうか。
KILL(殺す)なんて物騒な言葉を使ってますが、もちろん銃で撃つとかナイフで刺すとかそんな物理的な意味での(殺す)ではありません。
HEALING ME SOFTLY(やさしく癒して)
そんなレベルでは足らず、
KILLING ME SOFTLY(やさしく殺して)
と言っているのです。
主人公は自分の中の強い感情をKILL(消滅・抹消)して欲しい・・
できるなら痛みなく “ やさしく(SOFTLYに) ”
そう言っているんですね。
ものすごく良く出来た歌詞なので、次回PART2ではその辺を追ってみたいと思います。(作成中)