本当はこのマナーの部分を 「サルサの解説本」 のトップに置くつもりだったのですが、
ダンスの説明も無い内にマナーの話というのも、どうかな・・ と思い
結局後ろの方になってしまいました。
でも、しかし、このマナーというもの
とにかく大事、大切です。
神経質になる必要は全くなくて、
ある程度クリア出来ていればそれでまったくOKな話
なのですが・・
ダンスフロアは気分が高揚する開放的な空間ですが、
一方で社会の縮図という見方も出来る。
99%の人はクリア出来ているのだが、全くなっていない人が紛れ込んだりすることがある。
皆、大人なので面と向かって指摘するようなことはなかなか無いのですが、
(皆無ではないですけど)
パーティの主催者とかは実はかなり困っている。
たびたび現れる1%の人、その対応に。
(女性の口コミとかは速いですから、そういうイエローカードを何枚も出されて
当然のような人は自然と淘汰されていくのですが、
しょっぱなに初心者がそういう人に当たってしまうようなケースがかなり問題なのです。
男性のレッドカードの方が多いとは思いますが、女性にも無いとは言い切れないようですね。)
・・という訳で、自分が1%の人だと見られない(そう言われない)ように、
そして、
皆で楽しく踊れる空間をずっと維持できるよう、マナーチェックと行きましょうか。
わかっている人は復習の意味で、
初めてサルサの世界に触れる人は、
“ へー、そうなんだ~ ” と思うことも結構あるかもしれませんが
一つずつ、見て行くことにしましょう。
★フロアにおけるパートナーチェンジのルール
さて、日本でソーシャルのサルサを踊る際のルール、
言い換えると、ダンスフロアにいる皆で共有された決まりみたいなものがあって、 それは、
「1曲ごとに踊る相手を変える」 ということです。
暗黙の了解事項・といいますか、そういうスタイルになっております。
「1曲踊ったら、相手を変える」
日本ではこのスタイルがかなり徹底して浸透しており、皆さん納得して楽しんでいると思います。
(関東ではまずそうだと考えます。 まあ、見てもらえれば一発でわかるんだけどね。)
そうですねー もちろん、私も一曲ごとに相手を変えて踊っています。
ただし稀ですが、例外もありました。
曲がかかってしばらくしてから踊り始めることになってしまい、しかもその曲が想定外に短く物足りないとか、(結局2分にも満たなかったようなケース)
踊ろうとしたら掛かった音楽がサルサではなくバチャータで(最近のパーティでは結構頻繁にかかります)
どうしても その人とサルサが踊りたいので、パーティも後半で残り時間が少ないような場合、
聞いてみたら相手と意見が合って2曲目を踊った事も、これも滅多に無いケースですが過去にありました。(周囲の状況を必ず見ながらね。)
同様に稀だけど、レッスン等でよく知っている女性が乗り気だったケースで、連続ということも。
その辺はケースバイケース。
でもさすがに3曲連続というのは今のところないですね。
(のべ数千人以上踊っていて無し。 後述しますがペアで出掛けた場合を除く。)
どうしてもその人とまた踊りたいのなら、それなりに曲が流れた後に あらためてお誘いする・
というのがスマートだとされています。
また、“ 一期一会、目の前の相手とその一曲を綺麗に踊り切る ” そういう意味合いも込められているのかも。
それから、例外として超初心者で、彼女の側から “ ステップとかぜひ教えてください ” という熱心なオーダーがある場合。 これは別かもしれません。 稀なケースですが。
そういう場合なら、2曲くらいなら(MAXで3曲か)ベーシックなダンスはOKかも。
(あくまでも個人的な意見です。)
この件については弊害が付いて回る場合があり、後日、別なところで “ 教え魔 ” について述べます。
もちろん、ダンスは自由な世界ですから、
今日はカップルで、つまり自分のパートナーとだけ踊りに来た、
あるいは彼氏・彼女としか踊りませんという意思表示してる人は、もちろん固定ペアで踊り続けて構いません。
(ですから、上で述べた「連続で同じ相手と踊るのはマナー違反」という原則はカップルには適用されないということ。) そういうペアは雰囲気で、何となく(じゃなくはっきり)わかります。
バリアーというか、ATフィールド(笑)が張られているのが見えるので。
酒に酔ってバリアーが見えず、ペアの片方を誘ってしまった場合、
どちらかからニッコリと(もしくはゴメンナサイという感じで、あるいはアッサリと)
“ 申し訳ないけどダメ~ ” サインが返ってくると思います。
社交の現場ですから、それはそれで問題なし。
でも一見、そういうペアでも、他の人と踊るのもいいかな・と実は思っているケースもあるようなので
また、特に誘われれば問題なしと考えてる場合もあり、(実際、OKが出る場合も有り) 声を掛けてみるのも一興かも。 後は知りません。(笑) ダンスは自由な世界ですから。
特にサルサダンスの世界は。
私も以前、サルサバーではしゃいでしまってカップル、二人だけで踊ろうと遊びに来ていた女性を誘ってしまったことがあり、こちらがフリーズ気味になっていたところ すかさず女性が彼氏にOK? を取り、踊ってもらったことがありました。
〔彼氏立派! 漢(おとこ)だね。 女性の態度も素敵だったけど。〕
そしてそういう場合であれば、感謝と共に気遣いは必要ですよね。
ペアダンスの組み方というのはニュアンスがいろいろある訳ですが、その時の組み方は手と手のみ限定、抱えるニュアンスは皆無、そういうスタイルでまとめたような・・
それと、普段シャイン(離れて踊るパート)をほとんど入れない私ですが、
その時はシャイン多めだった気が。
それはそれで普段とは違うダンススタイルになって面白く、楽しく踊れた記憶があるのですが・・
まあ、ペアダンスという趣味を続けていればいろんな状況に出くわすということです。
(基本的にプライベートなカップルは尊重しましょうね。)
それから、
基本、サルサでは男性が女性を誘うわけですが、カップルで来ていても誘われてしまうというのは
そのダンスフロアの男女比率が影響していることは確実で、女性が少ないとカップルでも声はかかりやすいと思われます。
さて、以上が「ダンスフロアにおけるパートナーチェンジのルール」 についての説明でした。
「1曲踊ったら、パートナーチェンジ」 日本ではこのスタイルが基本・主流であることを覚えておきましょう。
とりわけ、どんなに気に入った相手でも、
「何曲も延々と独占するのはルール違反」 ということです。
(先に書いたようにカップルや夫婦を除く。つまり、ペアで遊びに来た場合は例外。
非常によく知った友人同士とかは濃い目のグレーゾーンでしょうか。
やり過ぎると、他の男性ダンサーは誘いにくくなる、女性はパタッと誘われなくなったりするかも。
カップルと認識されたりしますからね。)
要するに、臨機応変さはあっても良いが、原則は1曲で交代!です。
(ものすごく人少ない場合とか、男女比がかなり偏った場合とかは、当然おんなじ人と何度も踊ったりしますが
もちろんそういうのは臨機応変ですよ。)
(注)海外では日本と同様のところも、そうでない(同じグループ・仲間のみで踊るのがメインの)ところもあります。状況を読んでその地その場所のルールに従ってください。
中南米は後者が支配的で、それ以外は日本と変わらないところが多いです。
ダンスフロアをまず見渡してルールに従う・
ということさえ出来ていれば、世界中どこへ行っても溶け込んで楽しめるでしょう。
(再度の注)上でいろいろ書きましたが、要は海外だろうが日本国内だろうが、
“ 状況を読んでその地その場所のルールに従う ”
“ ダンスフロアを見渡して、そのルールに従う ”
つまり『読み』が大事であると・・ ただそれだけです。
それでは、ここから具体的に
踊る前に出来る事、しておくべき事、
そしてダンスの最中における
マナーのチェックをして行きましょう!
◆シンプルな説明と詳細な説明の二種類あります。
詳しく見て行くとマナーの解説は、実は大変なことがわかったので、時間のある時に詳細の方も読んでみて下さい。(スミマセン。「詳細版」の方は現在鋭意作成中です。)
レッスンに参加される方は、ブログの『マナーチェック』か、
この《シンプル版》の方だけは必ず読んでから参加してくださいね。
■◆《シンプル版》◆■
「マナーリスト」ですが、とりあえず9つリストアップしてみました。
①匂い対策を施しましょう。
ペアダンスにおいて一番気になるポイント・・ かもしれません。
日頃からカラスの行水ではなく、身体はきちんと洗っておきましょう!
(特に男は遠慮せずゴシゴシと。 男女共、念入りに洗うべきポイントは《詳細版の方で詳しく説明する予定ですが》耳・わき・股間、といった通常の汗腺ではないアポクリン腺が集中し、有機物の分泌が多めの部分。 そしてケアが甘くなりがちな、頭皮・首・足の指です。
今、6個言いましたが、上から言うと、頭皮・耳・首・わき・股間・足の指。 人によってはかなりおろそかになっている可能性もあるので、ここは一つ “ 自分は大丈夫 ” だとは決めつけずに点検してみましょう。 もちろん、背中とか太ももとかの大面積の部分も大事ですよ~)
ただし、匂いに関して自分には定期的にチェックを入れるべきだとは思いますが、
相手に対し過剰に神経質になるというのはNGです。
・・この匂い対策、『体表を清潔にしておく』のが基本であり最大の対策なのですが、デオドラントスプレー・オーデコロンなどを使う事をイメージする人も多いかと思います。
しかし、それは副次的なもので、やはり『体表を清潔にしておくこと』 これに尽きます。
もし使いたい場合は、高い香水とかだと逆効果になる場合もあって注意が必要ですね。
付けるのであれば、コンビニやドラッグストアで売ってるデオドラント製品か、フローラル系とか柑橘系、クール系みたいなスプレーで充分だし、適切だと思います。
②想像以上に汗をかくので着替えを用意。
(汗をかくタイプであれば)着替えの用意は大切。
ビギナーさんはどのくらいの運動量か最初わからないものですが、
着替えは(Tシャツとかでいいので)用意しておきましょう。
③ヒジは危ないと認識しよう。
サルサは接近したり、離れたりしながら踊ります。
その状況下では、ヒジが一番硬くて危険なパーツなので
相手や周囲に当たらないようにすべき。 そういうことです。
単なるボディの接触なら大したことはないが、ヒジが絡むと怪我に発展する・・
かもしれない事を覚えておきましょう。
特に視界の後方に向けて、(確認していないのに)横から強く振ったりしてはいけません。
④男は爪を切りましょう。
ペアダンスに臨む以上、長い爪は邪魔です。
清潔第一。 レッスンは、十指の爪すべてをきちんと切ってから参加するようお願いします。
女性の場合は、ほどほどであればOKです。
⑤初心・初級者はアクセサリーを外して踊ろう。
腕のコントロールがおぼつかないビギナーさんの場合、
腕・手・指のアクセサリーは外しておくべきですね。
特に尖ったエッジを持つようなものは必ず外す。
(結婚指輪のような凹凸の無いものはもちろんそのままで構いません。)
腕時計もビギナーは外す方が望ましい。 特にゴツい時計は必ず外すこと。
それから女性のイヤリング、これは吹っ飛ぶ可能性があるのでやはり外しておきましょう。
⑥初心者ダンサーを大切にしよう。
それなりに上達しても、自分が初心者だった頃の気持ちを忘れずに。
女性の新人さんに対しては、特に優しいリードで。
男性初心者に対しては、気長に見守る気持ちが必要です。
⑦厳禁事項
リーダー向けに。 当たり前ですが、セクハラと乱暴過ぎるリードは厳禁です。
(女性の嫌がるような接触の維持はダメ。
また、ダイナミックで流麗なリードと単に乱暴なリードは全く別物です。)
⑧(時として)鼻毛問題
見上げると、見え続けるらしく(笑)
身長のあるリーダーは時々切っておいた方が無難です。
⑨手を洗ってから参加しよう。
こういうご時世ですので、そして多くの医学的知見から言っても、
『手洗い』こそが最強の衛生強化策だと思われます。
スタジオにも手を洗う場所はありますが、混むかもしれないので、
駅とかでパパッと手を洗ってから参加するのが良いと思います。
ご配慮よろしくお願いします。