まずは、見てみましょうか。
日頃、ハイヒールとか普通に履き慣れている女性であれば、
最初からこのタイプで練習に取り組むのもあり・・ かもしれません。
ただし、このサイトで強調している
「ボール⇒ヒール」 「ボール&フラット」
のしなやかな足運びがあまり出来ていない段階であれば、
ピンヒールの、すなわち床との接地面積の狭いヒールの靴は極力(個人的には絶対に)ダンスフロアでは避けるべきだと考えます。
理由は、「踏み方がマズいと猛烈な圧力がかかるため」 です。
・・昔、 昭和の時期、海外旅行が一般化し始めた頃、
飛行機に乗り込むタラップの階段に穴があくという現象が続出したそうです。
理由は・・ もうお分かりでしょうが
女性のヒールで(当時流行っていた細めのヒールで)スチールの階段に穴が開いたのです。
局所的に踏まれ続けたところに穴が開いたのだとは思いますが、
それでも瞬間的にはそのくらい、場合によってはハンマーの尖った方で打ち抜くような、そんな圧力がかかったりする訳ですね。(衝撃荷重の典型例)
ダンスフロアに話を戻せば、
私は以前、バックステップをしてきた女性にヒールでまともに足の甲を踏まれた事があります。
(まあ、お互いミスったということですね。こちらにも非があった。)
でも、一瞬痛かったとは言え、怪我をするようなことはありませんでした。
10秒もすれば元通りです。
彼女はかなりすまなそうに謝ってくれたのですが、実際大したことないと感じたので
“ 全然大丈夫ですよ、平気・平気~ ” と返しました。
昔、山手線の車中でハイヒールで踏まれた時は、骨が折れたかと思うくらいの激痛が走ったが、それと比べれば拍子抜けするほど大したことなかった。
逆に疑問に思って、次は休みつつ、あらためて彼女の足元とステップを眺めてみたら・・
ああ、なるほど。
ヒールはヒールでも、完全なピンヒールではないのが幸いした という理由もあったにせよ、
それよりも、
この女性はボール&フラットのきちんとした美しい踏み方をしているから、ヒールからガツンと衝撃荷重がかからず、怪我をせずに済んだのだ。 ・・と納得が行きました。
つまり、
美しい踏み方=安全な踏み方、です。
このサイトで繰り返し強調している、
“ ボール着地でしなやかに踏むことの重要性 ” は、
美しさとか、ダンスが上達するためとか、そういう観点からだけではなくて、
それが 『 安全 』 だからという点からも強調しています。
日本(特に東京)のサルサが踊れる場所は混んでいるケースが多いので、
ボール&フラットで踏める事はなにより重要です。
(そして、サルサダンスにおける後方にブレイクするステップ、
女性の場合、LAon1におけるカウント1のステップは
“ ヒールを着かない ”
ついたとしても軽く触れる程度で他のカウントほど加重はしない。
という大体において推奨される方法は、ニュートラルポジションへ戻りやすい
といった理由だけではなく、「 安全 」のためでもあることがご理解頂けると思います。)
それが出来るようになるまでは・・
ピンヒールかそれに近いヒールの靴は危険な使い方をされているかもしれない。
ですので、このサンダル型のサルサシューズ or ラテンシューズ、
ベーシックをきちんと踏めるようになるまではピンヒールタイプは完全NGで、
床との接地面積がある程度あるものを強くお勧めします。
ヒールの高さに関しては3cm程度から5.5cm上限くらいでいいのではないでしょうか。
では、サンダル型の靴をチョイスせず、
よりフラットでナチュラルな感じの靴が良いという人であれば、次は
“ 足全体を覆う革製のモダンシューズ ” という選択肢があります。
こちらを見てみましょう。
(注) ここでは “ サンダル型 ” という表現をしましたが、〔というか、それで合っていると思いますが〕
ミュールのような本物のサンダルは別物ですね。
そもそもかかとの無い、つまりかかとを覆わない靴では まともなダンスは出来ません。
(かかとの無い靴であれば、むしろ素足に靴下orストッキングの方がまだ良いかも。)
すべてのダンスシューズはかかとを覆って支える構造を持つ・(面ではなく紐で支えるケースもありますが) そんな把握で良いと思います。
まあ、かかとの無いミュールとかスリッパでダンスをやれば、吹っ飛んで行くケースが多いかと。
そう思いますね。 それで挑戦してみようという方がいれば、これはぜひ見てみたいので呼んで下さい。(笑)
以上、
でした。
それではサルサを踊るための靴、次のカテゴリーを見てみましょうか。
おっと、その前に一つ説明しておくと、
サルサシューズとラテンシューズの違いについて悩まれている方が結構いらっしゃるようですが、つまり、サルサやりたいんだけど、ラテンシューズって書いてるのを買ってもよいのか? みたいな悩みです。
これ、両者はほとんど同じ、いや、まったく同じだと言い切れるくらいです。 したがって気にする必要は無いし、どちらを買っても構いません。
デザインがいかにも “ サルサ風のサンダル ” というのを見かけることもありますが、両者は基本的に同じです。
ラテンシューズという大きなカテゴリーの中にサルサシューズというカテゴリーがあったとしても、どちらも似ており、違いを言うのは難しい。 ですので、サルサシューズの方を選ばきゃサルサ踊れないなんてことはまったく無いです。
ほとんどすべてのラテンシューズはサルサダンスにフィットしており、そのままサルサに使えますね。
(次の②で再度、この点について説明しました。 青の太字の部分にて。)
ただし、サルサを踊る時の靴って、いかにもそれっぽいサルサシューズ・ラテンシューズ以外にも結構選択肢がありますんで、専門的な内容も含みますが、このまま読み進めて頂けると嬉しいです。
まず、こちらのリンクをご覧ください。
ポイントを突いたとてもわかりやすい解説です。
一覧表の下に 「革製のモダンシューズ」
そのメリットについての記載がありますが、ここで言っているシューズ
“ 足全体を覆う、革製のモダンシューズ ” というのは要するに
「ダンス用のソールがついた革製のパンプス」 といった感じでしょうか。
(ヒールは低めで、足の甲を比較的覆ったタイプ)
ラインナップの例としては、こちら↓
★《モダンとスタンダード、靴の名称に関して》★
モダンシューズは現在ではスタンダードシューズと呼ばれることの方が多いようですが、
“ モダン ” シューズ ” と呼んでも決して間違いではありません。
ちょっとクラシックな響きを感じ取る人も、いるかもしれませんが。
ボールルームダンス(いわゆる “ 社交ダンス ”)の世界ではワルツなどの5種目を
“ モダン ” もしくは “ モダンダンス ” と呼んでいた時代がありました。
(長い期間。 日本においてはつい最近・・ というかミレニアム?くらいまでは。)
“ モダン ボールルーム ダンシング (Modern Ballroom Dancing)” といった言葉の略称としての
“ モダン ” あるいは “ モダンダンス ”という呼び方は、現在のボールルームダンスの成立に多大な貢献をしたキャッスル夫妻(カッスル夫妻とも。20世紀初頭に活躍。)
を源流として、
長く使われてきたキーワードであると言えます。
(ボールルームダンス自体の源流・歴史については、その初期において
民衆→王族貴族という流れがあり、その民衆のダンスにまで遡ることも可能ですが、
フォーマットとして確立・洗練されたのは
「宮廷の舞踏室(ボールルーム)」でのダンスだと見ることが出来、
そこから、夫妻に代表されるダンス愛好者たちによって現代的に洗練されて行った
という流れがあります。)
そして、このキャッスル夫妻によって、 “かかとから踏み出す歩法”
すなわち “キャッスルウォーク” 等が生み出され、
宮廷における比較的スローなダンスから脱し、スピーディな動きと移動が可能になります。
振り返れば、現代のボールルームダンスに対する二人の貢献は極めて大きかったと言える。
したがって、
現代の「モダンなボールルームダンス」の源流としては、この夫妻を
大きな起点と考えて差支えないでしょう。(少なくとも転換点として。)
このような経過と共に、
20世紀初頭に生まれた “ モダン ” という略称はボールルームダンスの世界においては、非常に歴史と重みがあると言えます。
ところが、「現代的・今風でおしゃれ」という意味の “ モダン ” という言葉は、
次々と現れて来る新しいダンス(たとえばジャズダンスのようなもの)
を形容したり、指す場合も少なからず出て来て、
混乱を避けたいという気持ちがボールルームダンサー達に働いたのでしょうか、
新しいダンスが世に出て来るたびに、やはり「別名称が欲しい」という流れになってくる。
そして、洗練されたワルツのようなダンスのことを “ スタンダード ” という名称で呼ぶようにもなった。
もう一つ、これも20世紀初頭、“ 現代のボールルームダンスが成立し始めた時期 ” と時をほぼ同じくして、バレエではない芸術性を追求するダンスが生まれ、
イザドラ・ダンカン〈イサドラとも〉といった先駆的女性によるダンスを指して
人々は “ モダンダンス ” と呼ぶようになった。 ボールルーム界隈で言う「5種目のモダンダンス」と、
世間が考える「バレエではないモダンダンス」とでは意味がまったく異なり、
対外的に誤解される可能性が大きかった。これも、新しい名称を必要とした
大きな理由だったと考えられます。
ちょっとややこしいですね。整理してみると・・
最初に「新しいボールルームダンス」「新しい社交ダンス」として『モダンダンス』と名乗ったが(1910年代の中ほど)、同時期に出てきた「バレエではない、芸術性を追求するダンス」もモダンダンスと呼ばれるようになり、また次から次に出て来る新しいダンス(ジャズダンスのようなもの)も “ モダンなダンス ” と呼ばれたりして、非常に紛らわしい。
そこでボールルーム・社交ダンス界隈から「新しい名称が必要なんじゃないの? 私達。」とくすぶり続けた末、“ スタンダード ” という言葉が生まれた・・
ということですね。
このような
「混乱を避けたい」「誤解を防ぎたい」という理由により新しく “スタンダード” という言葉が生まれたが “モダン” という言葉は歴史的重みがあり、かつ言葉というものは慣れてしまっている方に愛着を感じるもので、いきなり、はいそうですかと切り替わりはしない。
そうしてボールルームダンスの世界においては、
歴史的な“ モダン ”という言葉、
新しい “ スタンダード ”という言葉、
共に同じ意味、同じカテゴリーを指す言葉として受け入れられる時代が続いた。
日本においてはずっと “ モダン ” “ モダンダンス ” という呼び名が使われていたが、
21世紀に入る前後?からワルツなどの5種目は “ スタンダード ”
“ スタンダードダンス ” という風に名称変更となった。
・・ ご想像の通り、靴の呼び方もその影響を受けて
モダンシューズ→スタンダードシューズとなって来た、そういう訳です。
でも、歴史のある「モダンシューズ」という呼び方は個人的にはいいんじゃないかと。
今もそう呼んでいる専門店もあるわけだし。
ですので、このサイトでは「モダンシューズ」 の方で行こうかなと思ってます。
それからラテン種目(これも5種目)の場合、こちらは昔からずっと “ ラテン ” のままなので「ラテンシューズ」という呼び方で問題なしです。
また、ラテンダンスの系譜にあるサルサダンスですが、
「ラテンシューズ」 と 「サルサシューズ」 の違いというのは・・
これはちょっと、違いを言うのは難しいですね。(^_^;)
いかにも “ サルサ風のサンダル ” というのをたまに見かけたりもしますが、
両者は基本的に、同じかと。
ラテンシューズという大きなカテゴリーの中にサルサシューズというカテゴリーがあったとしても、それ選ばきゃサルサ踊れないなんてことは全く無いです。
ほとんどすべてのラテンシューズはサルサダンスにフィットしており、そのままサルサに使える。
そんな印象です。
(参考)
キャッスル夫妻(カッスル夫妻)に関しては映画にもなっており、
1939年公開の作品で、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースが夫妻を演じています。
タイトルはズバリ、「カッスル夫妻」。
例によって二人の息の合ったダンスが素晴らしいので、その内ダンスログの方に何か書いてみたいと思います。
上左、1915年撮影のキャッスル夫妻。 上右、1914年刊行の著書。
下左、アステアとロジャースによる映画(1939年公開・画像はスペイン語字幕版DVDより。)
下右、これは上左と同時期の撮影だと思われる。
さて・と、話を戻しますが・・
この革製のモダンシューズ、
①のサンダル型と比べてどこが違っているかと言うと、
まず、目立つのは・・・ つま先でしょうか。
サンダル型はつま先も見せるデザインであるのに対し、
革製のモダンシューズはオーソドックスな先端を覆ったデザインです。
次に、サンダル型サルサシューズは側面が開いたデザインですね。ほぼ例外なく。
それに対し革製のモダンシューズは側面も覆われています。
それからもちろん、素材が異なります。
革製のモダンシューズの方は革ということもあり、サンダル型よりは厚みがあり
またある程度の伸縮性を持っていると思われます。
(一言で “ 革 ”といってもいろいろでしょうけれど。)
とにかく、足が疲れにくいというのが最重要ポイントですから、この2番目の選択肢は、ダンスビギナーには結構良いチョイスなのではないかと、そう思えますね。
パンプスと言っても、出来るだけ足の甲を覆ったモデルの方が初心・初級者さんには適しているのではないでしょうか。
ここで、買い方について触れてみますが、
①のサンダル型もそうですが、
この “ 足全体を覆うシューズ ” の場合は特に、通販がダメとは言いませんが
店で実際に履いてみて選ぶことをお勧めしたいです。(とりわけ、最初の一足目に関しては。)
一般的に日本人の足は欧米の人に比べ横幅があるケースが多いとされて来ました。
(これ、もしかしたら既に過去形の話・学説かもしれないんだよね。21世紀の日本人、特に若者の足の形・足幅なんて相当変化している可能性大です。)
なので、サイズ特に横幅や甲の部分が合うかどうか悩ましいし、
個々人の足は相当違ってますから、実際に履いてみないと、楽かどうか、
上手くフィットするかどうかは
正直わからない。
ところが、近くに実際に履いて試せる店があれば別ですが、最近、そういう店がホント無いんだよね。
東京でも厳しい状況。
通勤通学の帰りとかにそういう店でもあれば、覗いてみるのは有りだけど
交通費も考えれば、もう最初の一足目でも
ネットでスパッと買ってみるという選択も、有りかもしれない。
(最初に言ったことと真逆だけど。)
最近のネットでの品揃えは確かに魅力的なので、サイズ交換可能なところで買う、というのは悪くない。
最初に紹介したLight in the box などは非常に安いので
(他が高いのではなく、そこがとにかく安い)
一足試しに買ってみる手もありますが、そこは本人次第ですね。
(返品は要送料だが効く模様。)
買ってダメだったらメルカリ等で売るという手もあるし・・
・・・ あらためて見てみると、最近は実店舗よりネット販売の方が はるかに種類が豊富な印象。
まあ、サルサにおける初期投資は靴くらいしかないから
(服はカジュアルなもので構わないので)
横幅等の情報も気にしながら、まずは一足揃えてみてください。
高いやつじゃなくていいんで。
(少しだけ大きめのを買って、ソックスやサポーター、レッグウェア、
あるいは各種インソールを使って調整するという手もあります。
その辺はこの次のⅩⅡ.(後編・現在工事中)で見て行きます。)
以上、「どういうタイプの靴を選ぶ?」
まずは
①.サンダル型のサルサシューズ or ラテンシューズ
②.足全体を覆う、革製のモダンシューズ
を紹介しました。
次は、
③.ダンススニーカー
ということになるわけですが・・
その前にもう一つ、
攻略法というと大げさだけど、
狙ってよいカテゴリーがあって、それは・・
①と②の中間のような靴。
そこを狙うという手もあります。
それが、
ワルツのようなモダンダンス(スタンダード種目)と
ルンバ、チャチャチャのようなラテンダンス、
両方オッケーのような靴、
つまり、
です。
この兼用靴、
“ ①.サンダル型のサルサシューズor ラテンシューズ ” との線引き、
あるいは②.との線引きも難しいモデルもあったりするのですが、一応、こんなラインナップかと。
ヒールの高さがまちまちですが、これは低いヒール高いヒールと選べる場合もあります。
(①②でも同様かも。)
最初は高過ぎない楽なものをお選びください。
大変重要な靴幅が選択できる場合もあります。
素材もいろいろですが、
ダンスを始めて日が浅ければ、
革製かそれに似た素材(厚みがあって柔らかい・しなやかな素材)の方がお勧め出来ます。
薄手の素材よりも。
(一般の靴で似たモデルをいろいろ履いてみて、感触を確かめるのも
理想のダンスシューズにたどり着く良い手助けになるかもしれません。)
あとは・・
先ほども書きましたが、インソール等を使ってクッション性を高める工夫、
これも忘れないでいたいところです。
↓兼用靴の例
Light in the box(いろいろ混じってます)
この兼用靴、先ほど言ったように
①.のサンダル型との線引きが難しい場合もあるのですが、
やはり①よりは、足を覆うデザインになっていますね。特につま先とか。
上の「Light in the box」の中にも兼用とみて問題ないデザインが混じってますね。
・・ この兼用靴というカテゴリー、なかなかいいんじゃないですか。
どーしても最初からキラキラが入った靴をはきたい(笑)
という方にはこれ一択かもしれません。
僕も女性だったら、これ選びそうな気がする。(笑)
それか、次の “ ダンススニーカー ” ですね。
(追記)
ここで見ているダンスシューズ、
デザインが豊富でどれがスタンダード(モダン)向けで、どれがラテン向けになるのか ペアダンス初心者さんは頭が混乱してくるかもしれませんが、確かに線引きは・・ 難しいこともあります。
ただ、ざっくり言えば、
「素足も見せて行こう」(見せていいじゃん!)という方向性がラテンシューズ、
「いやいや淑女はもっと上品に」(フォーマルで行こう!)という方向性がモダンシューズ、
ということになるかと思います。
(まあ競技とかの場合、上に着ている衣装に合わせるとなると、自然とそういうデザインの靴になって来る訳ですが。)
より具体的に言えば、
足の指、つま先を露出させるデザインがラテンシューズで、多くの場合、
足の側面も見せようとしています。
モダンシューズ(スタンダードシューズ)の場合は、足指とその回りは完全に覆ったデザインです。
また、側面を見せようという意図も感じられません。
あくまで落ち着いたフォーマルなデザインです。
要するに、「足の指、そして側面を見せているかどうか」 で区別出来ると考えて良さそうです。
では、“ モダン・ラテン兼用靴 ” というのはどういうデザインになっているかと言うと
これは、足指はスタンダード種目向けに完全に覆って、上品さをクリア、
足のそれ以外の部分については特に横方向から見せつける(ここはラテンシューズのまんま)
という「いいとこ取り」の作りになっていることが多いです。
つまり、兼用靴は足指が痛くなったりしない限り、かなり活躍するシーンは多いと考えられます。
(上の写真にはつま先が少し開いているデザインも含まれていますが、シックな色使いだったりすると スタンダード(モダン)、ラテンの両方に合うことも多く、兼用靴の中に含めてあります。)
一方、サルサの場合ですが、
一応ラテンダンスの系譜なので、ラテンシューズ(サルサシューズ)を推したりはしますけれど、
実際は非常にカジュアルで自由なダンスなので、何履いて踊っても結構です。
基本的に本人がスムーズに快適に動ければ、
足が痛くなったりしなければ、それで良いのです。
スニーカーと呼ばれるタイプの靴は、誰でも一足くらいは持っているのではないでしょうか。
歩く・走るを主目的とし、一般に普及しているスニーカー、
ダンスに使えるのかと言えば・・
これは種目、ダンスの種類に寄りけりです。 ヒップホップなんかであればハマるでしょう。
(ただし、グリップの効くソールが好きな人と滑るソールが好きな人、ヒップホップダンサーによって好みが分かれるようですが。)
それでは、サルサダンスの場合は?
これは、一般的なスニーカーではグリップが効き過ぎるはず。
キューバンスタイルならば行けそうに見えますが、ON1あるいはON2スタイルの場合、一般のスニーカーでは摩擦係数が高過ぎて苦しい。
特に、女性は苦しくなるはずです。摩擦があり過ぎてターンが非常に難しい。
(注:男性の場合は摩擦のあるスニーカーを好んで使いこなしている人もいたりするので、一概には言えない。)
そんなサルセーラ達へ勧めたいのがここで紹介するダンススニーカーです。
このスニーカーであれば、一般的なスニーカーと異なり、
上手くボールコントロールが出来るような摩擦係数が低めの素材やソールパターンになっているので大丈夫。
またほとんどの場合、ソールが前部と後部に分かれており、“ ボールを床面にきちんと接地したまま、かかとを高く上げる ” といった動きがとてもしやすくなっています。
ソールの前半分と後ろ半分を一体化せず、スプリットさせることにより
そういう動きが必要であれば・・ これをを妨げない。そんな作りになっている。
つまり、
歩く・走るを主目的とした一般的なスニーカーと踊るためのダンススニーカーは
目的も作りもかなり違っているということですね。
このように、サルサダンスを始めるにあたっては、ダンススニーカーであれば練習が長時間になった場合でも足が痛くならず、誰にでも快適なのではないかと。
そう考えます。
(ちなみに僕の場合、カペジオ、スカッツといったダンススニーカーのみでサルサを続けてきたので、このタイプの靴の良さはよくわかります。)
日頃、ヒール高めの靴をほとんど履かないという人ならば、この
“ 踊るスニーカー ” で始めることを是非勧めたいですね。
一つ注意事項としては、②.の “ 足全体を覆うモダンシューズ ” 同様、
足全体を覆うタイプは特に横幅がキツイ場合が結構あったりするので、
ダンススニーカーの場合も可能だったら、試着してみて買った方がよいでしょう。
さて、ダンススニーカーの利点ばかり述べていますが、
難点があるのかと言えば・・
女性の場合キラキラ感に乏しい(笑) デザインが限定されるという先入観があったのですが、
確かに男性のダンススニーカーはまだまだな感じがありますが、女性のダンススニーカーの場合、探してみたところ
かなりカラーバリエーションとかデザインの豊富なものがある!
という結果に。 意外でした~。
でも大変良いことですね!
(無難に一番多い黒を選ぶという手も、もちろん有りです。スポーティでどんな服にも合うし。
白もいいですね~ 自分が女だったらこれ一択かな・笑
汚れが目立ちそうな気もするが、暗めのダンスフロアなんかだとまずわからないでしょう。
それより、ブラックライトなんか入れてたりすると〈パーティなんかで稀に入るけど〉凄ーく目立つ気がします。)
繰り返しになりますが、ダンススニーカーの最大の長所は「疲れにくい」という点。
ダンスを始めたが足が痛くなってやめた・・
そんなあなた、ダンス用に作られたスニーカー達が救世主となります。
キラキラシューズを買って失敗したというビギナーさんは、
この靴でもう一度トライしてみては?
(カラフルなのは受け入れられたりそうでなかったり、ラインナップに相当変動がある感じです。
黒ばかりになったり、色数が増えたり、ホント変動がある。
また、明らかにスニーカーと言い難いモデルも混じっていたりしますが、
全体を眺めてみてください。)
さらに見て行くと、
ダンススニーカーの隠れた長所としては・・
①.のサンダル型や、モダン・ラテン兼用靴に多い
ヒール高めのシューズの場合、
(場合によっては②のモダンシューズもそうですが。)
それを履けばある程度、足裏前部つまりボールの部分を中心に体重は掛かる。
半自動的に(あるいはほぼ自動的に)ボール加重になっていく傾向がある。
ヒールが高くなればなるほど。
これは利点とも欠点とも言えます。道具に頼るという点において。
したがって本人の「ボールで踏む批評的意識」がしっかり育ってこない・・
そんな可能性がある。
最初からヒール高のサルサシューズオンリーではそうなってしまう・かもしれません。
対するダンススニーカーの場合、
意識的に丁寧にやらないとボール加重を覚えられない。
言い換えれば、
ボールで踏むことに繰り返し意識が向きやすい。
結果、
スニーカータイプでボール加重をきちんとマスターできれば、サンダル型に代表されるようなヒール高めのくつに履きかえた時、相当キビキビしたターンや方向転換が出来る、その可能性は高くなる。
(個人差はあるけれども)
それと、ソールのすべり具合ですが、
スニーカータイプ以外のダンスシューズの方がより滑ってターンしやすい・・
のは確かで、
もし、スニーカータイプで綺麗なトラベリングレフトターン1.5回転(要はインサイドターン)などが出来るようになれば、サンダル型に履き換えた時、かなり楽でエレガントな動きになる、
その確率は高いかもしれません。 最初からヒールの高いサルサシューズオンリーで行くよりも。
このような点(可能性)も私が女性の初心・初級者さんに
ダンススニーカーを推したい理由です。
(さらに隠れた理由として、初心・初級者がダンスフロアをヒールで傷つける心配が
全く無くなり、のびのびと動ける。 そういった理由もあります。)
とは言っても、サルサシューズのキラキラ感は捨てがたいし、実際、それがダンスの高揚感に繋がっている部分もある。
また将来的にそのような女性的な靴を履く可能性も、やはり高いでしょう。
ダンスを続けて行くのであれば。
ですので、
“ ダンススニーカーとヒールの高過ぎないモダン・ラテンの兼用靴の二足持ち ”
という組合せが理想ではないかと。
サルサを始めて日が浅い人であれば。
練習時はダンススニーカーをメインとし、
ターンの時などは兼用靴も(サンダル型でも良いですが)
時折混ぜて練習してみる。
クラブなどでは、両方活躍すると思いますが、(双方の利点が体感できると思う。)
足のコンディションや気分で好きな方を選べばよいのでは・・ そう思います。
ただし、
どちらか一つということであれば、つまり
一足だけ揃えるというのであれば、
やはりダンススニーカーの方を推します。
理由は(また元に戻りますが)
“ 疲れないから ” “ 足が痛くならないから ” です。
これ以上の利点はありません。
靴がネックとなりせっかく始めたダンスをやめてしまった・・
これほど残念なことはありませんから。
(クラブで履くような場合もまったく問題はありません。むしろ、格好よく見えたりもします。)
また、先に述べた
“ 革製のモダンシューズ ”
という選択肢もかなり良いと言えます。
そして、このタイプとスニーカータイプの二足持ちというパターンもありです。
どちらのタイプも足を覆う面積は大きいですから
試着できるのであれば、ご自身でフィーリングを確かめた後、
(つま先や甲の圧迫感もそうですが、横幅が適切かどうかがやはり大切です)
とにかく長時間履いても足が痛くなりそうにないもの、疲れないものを選んでみてください。
以上は私個人の憶測もかなり入った
女性の靴選びガイドです。
参考にしてみてください。
それではここで、用語の整理を一つしておきます。
(靴のヒールについてです。)
フラットヒール ・・・ヒールの存在を感じさせない、ソール(靴底)がフラットな感じの靴。
ぺたんとしたパンプスなどですね。
ローヒール ・・・フラットヒールよりは明らかに高さがあって、低いヒールを持つ靴を指します。
3センチか3.5センチ以下のヒールを指すことが多い。
ミドルヒール ・・・ローとハイに比べ、呼ばれる機会は少ない言葉ですが
4~6センチくらいの高さのヒールを指します。
ハイヒール ・・・ヒールの高い婦人靴。大体6~7センチ以上を指すことが多い。
チャンキーヒール ・・・チャンキー(chunky)とは「ずんぐりとした」という意味。
ヒールの断面積が大きい婦人靴の総称。
スティレットヒール ・・・ピンヒールと同義。 スティレットは短剣の意で、ヒールが剣のように細長いことからその名前が付けられました。 もちろん、チャンキーとは真逆です。
(何度も書いてますが、サルサの初心・初級者がこういうヒールを選んではいけません。)
フレアヒール ・・・下へ向かうに従って、太くなっている(断面積が大きくなっている)ヒールの総称。 エッフェル塔や東京タワーの下のカーブをイメージしてもらえれば良い。 カーブが強く、かなり太くなっている場合もあれば、さりげないカーブでまとめているケースもあって、その辺は様々です。
カーブがゆるい場合は、セミフレアヒール(セミフレア)と呼びます。
フレンチヒール ・・・ヒールが高い靴の中の一種。 かかとからいきなり細いヒールが出ているのではなく、根元は大きく、そこからカーブしながら細いヒールになってストンと落ちる。
そんな形状のヒール。
横から見て、なんとなくカクテルグラスに近いような・・
発想としては、フレアのやや逆気味のヒール・・と言えるかもしれません。
また、完全に細いまま落ちるのではなく、再度ふくらみながら(フレア気味に少~しカーブしながら)
落ちる、そんなヒールも含めて “ フレンチヒール ” と呼ばれている模様。
元々はハイヒールに限定せず、ミドルヒール以下でも “ 根元がフレアの逆気味 ” に見えていればフレンチだと呼ばれていたこと(時代)もあったようですが、
現在はヒールの高い靴、ハイヒール~ミドルヒールの中でそういう形のものを指すようです。
(高さ的にハイヒールであれば、“ ハイヒール ” と呼んでもちろん構わないわけですが、形状に注目した場合 “フレンチヒール” と呼ぶと良い、そんな感じです。)
キューバンヒール ・・・非常に説明しにくい形状なのですが、チャンキーっぽいヒールのブロックの後方部分だけスパッと斜めに切り取ったような形をしています。
地面への接地面積をわざと狭くしたような、そんなヒールがキューバンヒールです。
正直、後ろに重心をかけ過ぎると転んでしまいそうな、そんなヒール。
したがって、
骨盤が前傾し、腰位置が前(前掛かり)にならないと履けないような、そんなタイプの靴に見えます。
確かにキューバの人達もそうですが、ラティーノの腰位置はそんな感じのことが多い。
ただ、日本人の姿勢矯正に役立つかどうかは未知数ですね。
名称に関してですが、このヒールがキューバとどのように関係しているのか、
つまり、なぜキューバンヒールと呼ばれるようになったか? ざっと調べてみた感じでは全くわかりませんでした。
サルサダンスをやっている以上、“ キューバ ” と聞くと自然に力が入るんですが(笑)
これはわかんないですねー。歯が立たない感じ。 まあ、何かわかったら追記したいと思います。
(フレンチヒールもフランスとはまったく関係していない可能性があって、
つまり、お洒落感と語呂で命名した可能性が捨てきれないんですね。
キューバに関しては、特に禁酒法時代(主に1920年代)要は百年前のアメリカ人は国内でまともな酒が飲めなくなったので、金のある層はキューバのリゾート地へ出掛け好きなだけ飲んでいた。
つまり、(密造酒でない)美酒が好きなだけ飲める “ 憧れのリゾート地 ” としてのイメージが昔のキューバにはあった訳です。 キューバンヒールが広く知られるようになったのは1960年代にビートルズがキューバンヒールのブーツを履いてから・とのことですが、そもそもの命名理由は不明です。(私には。)
ただ、フランスもキューバも「憧れの地」ということで、その辺が絡んでいるかもしれないですねー。)
ウエッジヒール(ウエッジソール)・・・
靴底(ソール)がつま先からかかとまで繋がったデザインの靴です。
「チャンキーの風変わりな姉妹」 と言えないこともない。
“ ウエッジ ” とは楔(くさび)のようなV字形のことですが、
このタイプの靴を真横から見ると、かかとからつま先にかけてV字を寝かせたように見えるのでそう呼ばれます。
〔 つま先 ∠ かかと 〕
また、ヒール(かかとの形状)に注目して “ ウエッジヒール ” という場合と
足裏全体すなわち靴底(ソール)の形を指して “ ウエッジソール ” と呼ぶ場合があるようですね。
元々はフェラガモ(女性の皆さんならご存知のイタリアの超高級ブランド)の創業者、
サルヴァトーレ・フェラガモが作った靴。
この変わったかたちの靴、ダンスに使えるかどうかは未知数ですが、
おそらく・・かなり踊りにくいでしょう。 ダンススニーカーのように前後のソールが
完全に分かれて〈スプリットして〉いる靴とは真逆で、ボール→ヒールのしなやかな足運びが非常にやりにくい気がします。
関連して・・
プラットフォームソール ・・・
厚底のソール、もしくはそんなソールを持った「厚底靴」のことです。
つま先の部分からかかとまで一繋がりになっていて
この点はウエッジソールと同じですが、
ウエッジの場合はつま先は薄くかかとは盛り上がって高くなっているのに対し、
プラットフォームソールの厚みは原則均一です。
横から眺めてみると・・ まさに四角い靴底。
こういう形だともはや、どこからどこまでがヒールなのかわからない。
ですので、ヒールとは呼ばず、プラットフォーム“ ソール ” です。
そしてもう一度、横から眺めてみれば・・
この靴の名称は、駅のホーム(プラットフォーム)のかたちから来ていると考えてよい。
「PLATFORM」の基本イメージは “ 台 ” で、教壇、演壇といった意味もありますが、日本人にとって駅のホームだと考えるのが一番馴染みやすいし、正解です。
こちらもフェラガモ(サルヴァトーレ)による発明ですが、厚みは非常に厚いものから、それほどでもないタイプまでいろいろです。
日本では90年代後半に流行りましたね~ 懐かしー。
安室奈美恵が履いて爆発的に流行した、あの「厚底ブーツ」は
純粋なプラットフォームではなくて、ソールが前後に分かれていたものが主流だったような・・
でもあの厚底具合と印象からして、プラットフォームの仲間・姉妹と見て良いかもね。
(というか、フェラガモのプラットフォームソールに触発されて出て来たのは間違いないと思う。
ヒールに集中して見ると、安室コピーのチャンキーっぽいのから危ねえスティレットまで、
もう社会現象に乗って靴屋がデザイン変えて売りまくった(笑)、今振り返るとそんな印象。)
サルサダンスということで言えば、ここまで厚過ぎるソールで踊るのは(安室奈美恵でない限り)無理でしょう。
転びます。たぶん。
・・ そんな感じでしょうか。 以上、(すべてではないですが、主要な)
婦人靴におけるヒールとソールの種類でした。
これらの名称に関してですが、例えば・・
どこからハイヒールになるかというと、感覚的な部分もあって結構曖昧です。
チャンキーの場合もわずかに太めなだけでもチャンキーヒールと呼んでいたり、
フレアと呼んだ方がよい見た目・形状なのにチャンキーと呼んでいたり、
あるいはその逆で明らかにチャンキーすなわち、ずんぐりした形のヒールなのにフレアと呼んでいたり、
正直、適当に呼ばれているそんなケースは多いです。
まあ、目安程度にご理解ください。
次、ヒールに関することについて、
一点だけ補足しておきます。
ダンスをやらない限り、一生お目にかからないアイテムだと思います。
ヒールキャップ、そして、ヒールカバー。
こんな感じ↓の物です。
どうしてこんなものが必要かと言うと、
ヒール付きの靴だと、どうしてもフロアに擦り跡や傷をつけてしまいがちなんですね。
中上級者のサルセーラであればまず、ボール&フラットの足運びが身に付いているはずなのでヒールで床を傷つけることはそうそう無いはずなのですが、
初心・初級者がヒールを履いている場合、ずるずる・ガリガリやってしまいがち・なのだと思います。
ボールルームダンス(いわゆる社交ダンス)の世界ではスタジオ等での着用を義務付けるケースが多く(ほとんどかもしれない)間違いなく必須のアイテムだと言えます。
もうちょっと詳しく言うと、ヒールキャップとヒールカバーには
床の保護
ヒール自身の保護
滑り止め
消音効果
といった役割があり、
中でも、床(ダンスフロア、特にウッドのフロア)の保護というのがやはり一番重要かと。
床って一度傷ついてしまったら修復はかなり大変ですよね。
(いくらワックスとかかけても大きな傷は隠せない。)
ですので、ダンススタジオなんかでは使用者に対し、これらの着用が義務付けられたりする訳です。
(クラブやサルサバーではもちろんそんな厳格さはありません。ですので着けてる人は少数派かも。
ただし、着けてると好印象なことは間違いないし、上手い人に限って付けてるのを見かけたりする。
わかってる感じですね。)
※スタジオもいろいろで、床によっては(傷つきにくい床材になっているので)
ヒール保護アイテム無しで構わないスタジオもあります。
着用方法に関してですが、こちら↓ がとてもわかりやすいです。
参考にしてください。
こちらも↓
https://item.rakuten.co.jp/dancedoll/cover-109/
(商品写真下に取り付け解説有)
https://www.danceshop-grace.jp/shoes.html
(下の方に “ ヒールカバーの巻き方 ” があります。)
それでは、ヒールキャップとヒールカバーのまとめです。
初心・初級者はガリガリやってしまいがちなので、ヒールカバーくらいはテープで付けるべきでしょうね。
レッスン時は特に。
もちろん、ヒールキャップでも良いのですが5㎜程度はかかとが上がることになり、
その辺は好み、フィーリングの問題です。
着けるだけで安心感が得られるのであれば安いものですし、
実際に安価です。
ヒールキャップで500円ほど、ヒールカバーで300円ほどが基準でしょうか。(いずれも両足セットで。)
現状のサルサのパーティなどでは、むしろダンス慣れしている人、かなり踊れる人の一部が着けているような、そんな印象かな。
・・でも 本来は、ビギナーさんにこそ着けてもらいたいアイテム です。
これからサルサを始めたいという方、始めて日が浅い方であれば揃えてみてはいかがでしょうか。
〔 ヒールトップ(ヒールの接地面)の大きさにより、ヒールキャップ・カバー共に幾つかのサイズがあります。ご自分の靴のヒールトップの大きさを測ってから注文するようにしてください。〕
上の解説サイト以外に
ヒールキャップ・ヒールカバーを揃えたショップ等を幾つか紹介しておきます。
https://item.rakuten.co.jp/danceshoes/cap-502/
http://www.monishan.co/shopdetail/000000000094/
https://www.takadance.shop/shopbrand/ct52/
さて、ここまで
ヒールの種類なども見ながら、寄り道しながら見て来ましたが、
サルサを踊るための靴の選択については、
①.サンダル型のサルサシューズ or ラテンシューズ
②.足全体を覆う、革製のモダンシューズ
☆.モダン・ラテン兼用靴
③.ダンススニーカー
というところまで来ました。
でも、それ以外にも幾つか選択肢はあるんですね。
まずは、“ ジャズシューズ(ジャズダンスシューズ)” の場合。
これはどうかと言うと、
憶測でしか言えないのですが
柔らか過ぎるのではないか・という気もします。
(物によりけりだとは思いますが。)
サルサダンス初心者が履く靴の場合、少しカチッとした感じは欲しい。
ジャズシューズの場合、サルサを始めたい人にとっては少々バレエ的過ぎるのです。
(ジャズダンス経験者などでこのシューズを持っていて、サルサをやってみようとする場合は、
もちろん、それを使って構わないと思います。 最初はね。)
それから、ダンスブーツ。
これはなかなか面白いアイテムですね。
寒い時とか結構いいかも。
夏とかはキビシイかもしれないですが。
ロングブーツの印象は、いかにも “ ブーツ ” という感じですが、ショートブーツの場合、ダンススニーカーとの線引きが難しいモデルもあるようです。
ダンスブーツの例↓
ふーん・・ なかなかイケてるかも・
ただし、初心・初級の人がこれを選ぶのはやめるべきでしょう。
ある程度踊れるようになってからの選択肢ですね。特にロングブーツの場合は。
サルサの初心&初級者の方であれば、
履いて足首を回してみて
「ぐるぐる回る」つまり自由に可動できる靴を選んだ方がよいでしょう。
そこを外から固めてしまうと、正直、どうなって行くか微妙。
変な癖がついてしまうかもしれない。
“ しなやかなステップを覚える ” にはロングブーツはヒザ下をホールドし過ぎで不安が残る。
ビギナーは避けた方が無難です。(というか、これはやはり避けるべきでしょう。)
もちろん中級以上の踊り手であれば、選択は大いに有りだと思いますね。
それから、ショートブーツ。
こちらはダンススニーカーとの差がほとんど無いモデルもあるでしょう。
したがって中上級者オンリーではなく、初級者の選択としても有りかも。
ただ、前後にソールが分かれているところは同じでも、革の硬さと馴染み具合はやはり履いて動いてみないとわからない。
また、靴の重さ(スニーカータイプより重くなるかな?)そして
足首が擦れて痛くならないか&自由に動くか・・
といった点もチェックしたいところです。 その辺をクリア出来て気に入れば買いかもしれません。
まあ、ダンスシューズというのは買ってみてダンス用に使うのをやめたとしても、
外履きとして使用する、そのための改造をするという手もあるんですがね。 モデルによっては、雨や埃を覚悟の上・・ ですが。
(その辺は、ⅩⅡ.サルサシューズについて(後編・現在工事中)にて解説する予定です。)
最初に三択と書きましたが、
今回、いろいろ見て行ったあとの印象では・・
四択になるかもしれないですね。女性の靴の選択は。
(“ モダン・ラテン兼用靴 ” というカテゴリーが想像以上に重要なんですね。)
ナンバーを振り直し、整理してみると・・
1.サンダル型のサルサシューズ or ラテンシューズ
2.モダン・ラテン兼用靴
3.足全体を覆う、革製のモダンシューズ
4.ダンススニーカー
(その他として、 ダンスブーツやジャズシューズなど。)
1.2.3. に関しては明確な線引きがしにくいモデルが割とあること、
これは既に説明しました。
まあ、販売上、分かりやすくするために必要な分類・線引きがされているだけで、
実際はダンスのための、機能的・魅力的なデザインの靴がそこにある。
ただそれだけです。
結論としては
先ほど申し上げたように、私個人としてのお勧めは、
2と4
すなわち、
モダン・ラテン兼用靴(それもヒールの高過ぎないもの)とダンススニーカー
の二足持ち がベストではないかと。
一足に絞るならば、ダンススニーカー1択 です。
3の「足全体を覆う、革製のモダンシューズ」もかなり良い選択だと思われます。
また、3と4という組合せも良いですね。
ただ、どのような組合せや選択をしたとしても、履いた時の本人のフィーリングがすべて。
新品に足を入れた時、
ちょっとキツイ・と感じても
徐々に伸びてフィットしてくるケース、素材も確かにありますが、
やはり最初からキツ過ぎないものをお勧めします。
さて、
今回女性の靴をあれこれ見てみて、本当に色々なデザインがあるんだな~と
ある意味、感嘆・感心してしまいました。
昔のTVで・・ セレブと呼ばれる女性の靴入れに数百並んでいるのを取材している番組がありましたが、“ よくも、まあ・・ ” “ 男の俺には永遠に理解不能だぜ!” ・・そんな感想だった覚えがあるのですが、
今回見たサルサシューズ、 全部欲しい・・(笑)気がします。
なんとなく、数百の靴をコレクションする女性の心理がわかったような・・
そんな気分です。
ただし、ダンスの場合は履きつぶしてこそ靴にとって本望・みたいな世界ですから
靴箱のコレクションにならないよう、とにかく自分にとって 「使える靴」 を選んで欲しいです。
(バレエの参考リンク。 ラテンダンスとかソーシャルとは全く異なる世界ですが、ご参考までに。)
ここまで、女性の靴に絞って見てきましたが、男がサルサを踊る時の靴、これを簡単簡潔に見ておきます。
結論から言うと、
紳士靴っぽいダンスシューズか、よりカジュアルに見えるダンススニーカー、
この二択になると思います。
女性の場合と比べ、あまりに簡素な結論ですが、
以上です。(笑)
足幅に関してはやはり、3E4Eといったサイズが基準になるでしょうか。
4Eのゆったりした方が好まれるケース、も結構多いかもしれません。
(ただし、男の足も千差万別、いろいろですから狭い足幅の靴がフィットする人もいるはずです。)
・・ダンスフロアでリーダーの足元を眺めていると、昔よりカラフルな靴
あるいは何気にオシャレな靴を目にする機会が増えたような気がします。
“ どこで買ったんだろう?” みたいな。
まあ、探せばある・ということです。(笑)
履いた時点で痛いという靴は論外ですが
踊っているうちに足が痛くなってくることは、結構あるでしょう。
「足が痛い」 ・・というのは警報が出されている訳で、
たいして動いていないのに痛みを感じるようであれば、我慢は禁物。
無理して自分に合わない靴を履き続ける必要は全くないと考えます。
先に説明したように自分に合ったサイズのダンススニーカーであれば
かなり長時間のダンスでも大丈夫だと思う。
“ 疲れない・楽しく踊れるダンスシューズを見つけて欲しい ”
その一点において、この項目を書いていますので、
「快適さ最優先で、その中でカワイイor 綺麗な靴を選ぶ」
というスタンスで行きましょう。 特に初心者であれば絶対にそうです。
予備知識無しに、周囲の人が履いているからという理由だけで
最初から華やかな靴をチョイスしてしまい、
痛い目に合っているビギナーは少なくない気がします。
具体的には上で整理したカテゴリー1.
サンダル型のサルサシューズorラテンシューズで、特に
生地に伸縮性の無い薄い作りのものなどです。
ダンス、とりわけスピード感のあるサルサダンスの場合には、日常生活ではあまりやらないような踏み込み方をしたり、サイドからの圧力が足にかかったりするので なおさら痛くなるケースは増えます。
とりわけ、ギクシャクした動きになりがちな初心者であれば、足の各部分へピンポイントでかかる負荷は想像以上ではないかと。
(慣れて来て、癖の無い動きでスムーズに踊れるようになれば、そういった負荷は激減するはずなんだけど。)
私は “ 足が痛くなってダンスをやめた ”
つまり、
“ 靴が合わずに結局ダンスをやめた ” という女性、
特に初心・初級者の女性は結構いるのではないか? そう疑ってます。
それも “ 痛いからヤ―メた! ” というのではなくて、
フェードアウトして居なくなっているような気がする。
本人に続ける気持ちはあるのだが、体重移動とかコツがつかめずに
もたついている内に足が痛くなり、
頑張ってはみるものの、結局足が遠ざかる。
そんなケースが多いような気がしています。
ですから、最初の一足目のダンスシューズはとても重要 なんですよ。
最初の壁を突破するまで、快適に動けるように。
・・ここで長々と踊るための靴について書いているのは、まあそういう女性をなんとか減らしたい・という思いがあるからです。
運動というのは何でもそうだと思いますが、基本技術をきちんと身に付ける、
つまり最初の壁を突破するまでが大変で、そこを突き抜けてしまえば
後は何とかなって行くものです。
その壁を抜けるまでは華やかさは二の次で
とにかく足に負担のかからないモデルを選ぶのが得策、
そういう主張をしているわけですね。
もちろんそれが、カワイイ・綺麗な靴であれば、さらに良いとは思っていますが。
という訳で、上の「女性の靴・まとめ」 などを参考に、
足にフィットし、動いても快適な靴を是非見つけて欲しいです。
To Be Continued (靴の後編については準備中)