Ⅳ.サルサダンスのカウント方法(要点)

 

 

まず、最初に
ダンサー視点で見たサルサ音楽は、
その “ 2小節がメロディーの基本ユニットである ” と考えて下さい。
2小節がメロディーの1ユニット。
そこにステップを合わせる、シンクロ(同調)させます。

シンクロさせる為の手法として
2小節をカウントを使って認識します。
(カウントは音楽とダンス(ステップ)を結び付け連動させる道具ということ。)
サルサで使うカウントは  “ 8カウント(EIGHT COUNT) ” です。

音楽の2小節、これを8カウントで、
ワントゥスリーフォーファイブシックスセブンエイトという風にまず数えます。

そして、12345678のうち6つのカウントで足をステップします。
ステップするのは、123と567です。
123567
4と8はステップを休みます。

そして、ステップしない4と8は発声しないようにします。

 

つまり、
ワントゥスリー・ファイブシックスセブン・
とカウントすること。
これがすべての基礎となります。


後ほど、
映像を見てもらいます。 
そうすれば具体的なステップはすぐ理解できますから。 
今イメージ出来なくても、ご心配なく。
“ 小節 ” の意味もその時に、感覚的にすぐわかります。


注: カリブの島々、特にキューバにおけるダンスステップのカウント方法は
サルサに対しても
1231234 
という場合があるようです。
つまり、二小節ではなく一小節で捉えていく、言い換えれば、

カリブ海起源のダンスであるメレンゲ風な把握の仕方 もあるのですが、

(もっとも、メレンゲのステップは12121212というニュアンスが強いですが、

メレンゲ寄りということですね。)
このようなダンスアプローチを取る場合、

“ 一小節を4カウント ” で認識、その繰り返しということになりますね。

でも、このサイトにおいては、ごくごく一般的な
123567
という “ 二小節を8カウント " の方法で行きます。

理由はON1スタイル(そしてON2スタイルもですが)
のリード&フォローを身に付ける際に
123・567・の方がリーダーにもフォロワーにも理解しやすく、
動きを身に付けやすいからです。


さて、新しい言葉が出て来ましたね。
“ リード&フォロー ” そして リーダーとフォロワー。
これらを説明しておきます。

曲の中で、動きや展開を決定し、相手を引っ張っていくのが “ リーダー ” です。

対して、そのリーダーの動きや展開を捉えて、
一連の動きを花が咲くようにまとめ上げるのが “ フォロワー ” です。
サルサにおけるフォロワーの動きは、あっさりしたもの、
クールで都会的なもの、情感たっぷりなもの、ダイナミックなもの、

ナチュラルだがアクセントの効いたもの、ラテン色の強いものそうでないもの、

カリビアンテイストとも言うべきニュアンスが表われたもの、

アンニュイなものシャープなもの、ひまわりのようなものユリのようなもの、
ボールルームダンスやジャズダンスあるいはバレエの影響を強く受けたもの

そうでないもの、スタンダードなもの対して個性的なもの、とにかくいろいろです。

人の数だけ(女性の数だけ)あると言ってもよく、また
その人の個性や経験、美意識とか好み、そして本質的な部分がモロに出る部分です。
基本は男性がリーダーを務め、女性がフォロワーを務めます。
ただ、女女で踊る場合は当然、どちらかがリーダーとなる訳ですね。
男男の場合はもっと珍しいですが、余興もしくは芸として結構見応えがあります。
女(リーダー)男(フォロワー)はさらに稀ですが、注目を浴びることは間違いなしです(笑)

次に、 “ リード ” と “ フォロー ”  ですが、

リーダーがフォロワーに対して行う(彼女の動きを引き出す)一連の動作、

これを “ リード ” と呼びます。
また、このリードを受けてフォロワーがまとめ上げる(時として余韻さえも付けるような)

一連の動きを “ フォロー ” と呼びます。
そして、二人の間のピンポンのようなこのやりとりは

“ リード&フォロー ” と呼ばれます。