【追加】踊る場所(東京の情報)

東京、というより日本のサルサシーンの現状を伝える、とても良い映像が見つかりましたので紹介したいと思います。

J-WAVE、そして ラジオNIKKEIという二つのラジオ局がコラボした

『TOKYO INSIGHT』という番組の中で、つい先日(2024年7月)にリリースされたばかりの最新動画です。

 

 

 

 

【NIGHT ECONOMY #3 前編】世界をつなぐ サルサの魅力

 

 

 

なるほど。 一般的な日本人のサルサダンスに対する距離感がわかりますね。 

それと、若い頃であれば勢いで行けそうだけど ある程度の年齢になるとブレーキがかかる、その心理を格好つけずに率直に語られていて素敵だなと思います。

まあ、そうだよね。 平均的な日本人の心理としてはまさにその通り。

 

そうですね・・ 「フィールドワーク」とか「現地調査」みたいな感覚でサルサバーに行かれると案外良いかも。日本人は遊びだと躊躇するけれど、仕事だと突撃しますから(笑)

「社命でマーケティングの調査に行く」みたいな感覚で、結果的に遊んでしまえばそれで良いかと。

どうでしょうか?(笑)

 

 

今の若い世代ということで言えば、

学校でダンスの授業があったりするわけで、ヒップホップや創作ダンスをやったことのある世代であればこういうところへの敷居は少しは低いのかもしれない。

ただ実際やってみると、ペアダンスはソロや群舞とは勝手が違うでしょうね。 ソロで踊った経験の多い人も少ない人もまったく無い人もみんな、ほぼ同じスタートラインに立つと思う。 もちろん、ソロ経験者(ソロが集まった群舞を含む)は自分の身体のコントロールがしやすいでしょうから、そこは確実にアドバンテージがあるのですが、ペアはかなり違うと思います。

 

ドイツなんかは学校(ギムナジウム)でペアダンスを選択でき、そこで覚えるんですよ。(選択制だけど、ほとんどの若者が取るらしい) で、自然と男女で踊るセンスが身に付く。 相手を、男が女を、女が男を思いやる感覚が身に付くんですね。 皆無だった人はそれなりに、もともとあった人は更に。 親もペアの授業で知り合った彼女・彼氏を連れてくるのが当たり前の感覚というか、期待してたりする。「自分たちもそうだったから」

 

まあ、このソロ(&群舞)とペアの違いについてはあたらめて書くかもしれませんが、ダンスの世界における ソロダンス&群舞 vs ペアダンスの違いは、

スポーツの世界における、野球vsサッカー・・ とまでは行かなくても、野球とソフトボールくらいは確実に違う。

むしろ、野球とサッカーの差異に近い・・ というのが私の考えです。

(あまりダンス界を分断するような事は書くな・・って? いや、ダンスの持つ特性の話ですね。)

 

したがって何が言いたいのかと言えば、現代の若い日本人で、ソロダンスをやり込んだ経験者とほぼ未経験者の差はかなりあるとは思うけれど、ペアダンスに関してはほぼ横一線。みんな同じなんです。 同じスタートラインに立っている。 ですから、「自分は踊れない・・ ダンス経験者じゃないから・・」みたいなコンプレックスを持ってしまったとしてもそれは的外れ。 ペアはみんなゼロからのスタートなんだから赤ん坊がよちよち歩きから始めるように、じわじわ覚えて行けばいいんです。マイペースで。

 

それから、上の番組の中で「言葉が無くても通じる」というのが強調されていますが、これはまさにその通り。

なので案外、引っ込み思案の人に、ペアダンスは特にサルサを始めとしたラテンソーシャルは向いているんですよ。 元々社交的な人は更に向いているとは思うけどね。

 

まあ、ぜひ『社命』でサルサバーを訪れて欲しいです(笑)

 

 

 

 

【NIGHT ECONOMY #3 後編】サルサバー 集客の秘策を考える

 

インバウンド客や在日外国人は結構日本人との交流を望んでおり、腰が引けてしまいがち自分で勝手にハードルを上げがちな日本人に向けて、無理に踊らなくても「見て飲むだけでも良いと伝える」 これは大切なポイントですよね。 良い番組だなあ。

 

それと、「誰かインフルエンサーが取り上げれば・・」というのは現代においては鉄板の突破口なのでそこも完全同意。

有名人も入れるならば、私も「橋本環奈サルサやんねぇかな・・ 男が引きずられてドカドカやって来るだろうに」とか「吉高由里子、酒好きならサルサバーに来ねぇかな。入場制限になるかもしれないが・・」とか「佳子様そんなにダンスが好きならサルサもやんねぇかな。俺がタダで教えるのに・・」 とか、そんな他力本願な妄想にばかり走ることもありますが、(男性で破壊力のありそうな人もイメージできますがここで言うのは・・ やめときます(笑))ペアダンス、とりわけ私がやっているラテンソーシャルというのは本当に面白いアクティビティで、しかも歳をとっても続けられる、そんな趣味なんですよ。

ですから、最初は「見て飲むだけでも良い」ので、ぜひぜひサルサバーに足を運んでみて欲しいです。

 

 

 

 

ここで一つだけ、お節介かもしれませんがアドバイスめいたものをしておくと、

1回レッスンを受けて、その1回で判断しないことを強くお勧めします。 現代のサルサは、

 

ロサンゼルススタイル

(LAon1・エルエーオンワン、略称 “ オンワン ”)

ニューヨークスタイル

(NYon2・ニューヨークオンツー、略称 “ オンツー ”)

キューバンスタイル

(略称 “ キューバン ” )

 

と大きく三つのスタイルがあって、予備知識が無ければ一発目にどのレッスンに当たるかわかりません。

(稀だとは思いますが、その他のスタイルに当たる可能性もゼロではないし、オンワンとキューバンのミックスみたいなやつもあったりします。 私はオンワン推しですが。)

そのスタイルにピンと来なくても、違うスタイルが合う可能性があるんです。

 

ですので、最初は『レッスンのつまみ食い』をしてみることを強くお勧めします。

 

かつ、サルサって「原理は確固たるものがあるけれど、基本技術の自由度がかなり高い」そんなダンスなんですよ。 詳しくは別な機会に改めますが、つまり、同じスタイルでも、教える先生によってかなり動きが異なる、見た目・印象が違うことはざらです。それは素人目にもわかる違い。

ですから、上記のいずれかのスタイルが気に入ったとしても、更に絞ったレッスンのつまみ食いはやはりおすすめ。 自分の美意識にフィットするコーチに出会うために。 いろいろやって行けば、経験が溜まって行けば、きっとわかって来る、見えてくると思います。

 

また、同じラテンソーシャルでも、サルサよりバチャータやメレンゲの方が合った、というケースも無いわけではありません。

したがって最初に申し上げたように、やはり1回のレッスンで判断しないことです。とにかくいろいろやってみるといいと思う。

 

それと、ラテンソーシャルの場合、「バトル」の要素はほとんど無いかわりに、

「マナー」「お互いが楽しむマインド」が非常に重要になってきます。

逆に言えば「マウントするのが習慣になっている人は完全に不向き」です。

プラス、「安全に踊る」この感覚も重要です。

その辺は、このサイトの「サルサの解説本」、

 

ⅩⅢ.マナーについて

 

あるいは

 

ⅩⅤ.フォロワー(女性)の基本スタンス

 

といったところでも一部、解説をしています。 ご参考になさってください。

 

 

 

上の映像で、六本木のエルカフェでさえコロナ前の6~7割のお客さんしか戻って来ていない・・という話ですが、私は今後(中長期的展望)に関しては楽観的です。 2020年代後半までにミレニアム前後のような(上手く行けばそれを超える)サルサブーム、ラテンソーシャルブームが必ず来る・来る・来ると言い続けており、波は必ず来ますよ。

ただし、波が来てそれに乗るには、波が来る前にある程度乗れる踊れる技術を身に付けておいた方が遥かに充実した時間を過ごせるでしょう。 今のうちにプリンセス&ナイトになっておけ、というのが生徒さんに対する私の口癖です。(笑)

基礎をガッチリ固めるのがうちのレッスンの特色ですので、興味を持たれた方は是非のぞいてみて下さい。